第30回OACISシンポジウム
「サイバーセキュリティ - 2020年代の安全な社会を見据えて -」実施報告
- 開催日:平成28年7月12日(火)
- 会場:大阪大学中之島センター
- 参加対象:IT連携フォーラムOACIS 会員及び入会希望会社・団体、その他参加希望者
- 参加者数:59名
平成28年度OACIS総会
まず、平成28年度OACIS総会が開催された。総会への参加社数は19社(委任17社を含む)であった。 OACISチェアマンの尾上情報科学研究科長より、総会成立の確認の後、以下が付議され、了承された。
- 第一号報告(平成27年度活動報告)
第28回シンポジウム(参加者数:68名)、第29回シンポジウム(参加者数:231名)、技術座談会3回、個別技術座談会1回、Annual Report 2015〜2016の刊行などが報告され、了承された。
- 第二号報告(平成27年度決算・監査報告)
当期収入3,160,797円に対して、当期支出3,329,228円の活動を実施した。次年度繰越金は2,930,663円となった。監事の日本電気株式会社 江村克己氏より監査の代理人として委任された同社 金井順子氏より支出が適切に処理されていることが報告され、了承された。
- 第一号議案(アドバイザリーボードメンバー、ステアリング・コミティーメンバー等の変更)
ステアリング・コミティーメンバー1名の変更が提案され了承された。
- 第二号議案(平成28年度活動計画および収支予算)
会員サービス強化に向け、シンポジウムを継続するとともに、シンポジウム併設の企業展示と技術座談会の強化、さらにはwebページにおける記事、報告類の即時掲載などを行い、実質的な産学連携推進の環境を整える計画であることが報告され、了承された。また、当期収入3,280,000円、当期支出3,230,000円とする予算案が提案され、了承された。
第30回OACISシンポジウム第1部 (13:00〜17:05)
第1部では、OACISチェアマンの尾上情報科学研究科長によるOACIS紹介の後、「サイバーセキュリティ - 2020年代の安全な社会を見据えて -」をテーマに、下記4件の講演とパネル討論が行われました。
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サイバーセキュリティ戦略と重要インフラ防護の取組
講演者:内閣官房内閣 サイバーセキュリティセンター 重要インフラG参事官 柳島 智 氏
概要:本講演では、サイバーセキュリティ戦略と重要インフラ防護の取組に関して紹介されました。
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IoEの到来とサイバーセキュリティ - 事案からひも解く、これからの対策 -
講演者:日本電信電話株式会社 NTTセキュアプラットフォーム研究所 所長 大久保 一彦 氏
概要:本公演では、IoEの到来とサイバーセキュリティというテーマの下、事案からひも解くこれからの対策に関して紹介されました。
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サイバーセキュリティに対する三菱電機の取組み
講演者:三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 情報セキュリティ技術部部長 米田 健 氏
概要:本講演では、サイバーセキュリティに対する三菱電機株式会社の取組みに関して紹介されました。
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情報セキュリティの人材育成 - 10年の振り返りと今後の展望 -
講演者:奈良先端科学技術大学院大学 情報基盤システム学研究室 教授 藤川 和利 氏
概要:本講演では、情報セキュリティ人材育成というテーマの下、10年の振り返りと今後の展望に関して紹介されました。
- パネル討論会「セキュリティ対策は「投資」対象となりうるか?」
パネリスト:柳島 智 氏、大久保 一彦 氏、米田 健 氏、藤川 和利 氏
モデレータ:大阪大学 産学連携本部 副本部長 田中 宏 氏
概要:本パネル討論会では、本シンポジウムの講師4名により、セキュリティ対策は「投資」対象となりうるか、というテーマの下産学それぞれの取り組みや課題について討論されました 。
第30回OACISシンポジウム第2部 (17:05〜19:00)
第2部の自由討論会では、OACISチェアマンの尾上情報科学研究科長の挨拶の後、活発な議論がそれぞれの参加者の間で交わされました。
アンケート結果
回収されたアンケートは26でした。
設問:本シンポジウムをどのようにしてお知りになりましたか |
IT関連フォーラムOACISからの案内 | 20 |
IT関連フォーラムOACISのホームページ | 2 |
その他 | 4(社内での案内、知人の紹介) |
未回答 | 0 |
設問:今回の参加目的は |
「サイバーセキュリティ -2020年代の安全な社会を見据えて-」についての情報収集 | 15 |
講演のテーマや講演者への関心 | 10 |
大阪大学の取り組みへの関心 | 6 |
その他 | 1(コミュニティメンバーのため) |
未回答 | 0 |
重複回答 | 5 |
設問:本シンポジウムにご参加された全体的な印象は |
大変役に立った | 11 |
役に立った | 14 |
普通 | 1 |
役に立たなかった | 0 |
全く役に立たなかった | 0 |
未回答 | 2 |
アンケートの中から自由意見を以下に示します。
- サイバーセキュリティの方向性を多面的に情報収集することができた。
- サイバーセキュリティ基本法や各企業の研究成果など、目新しい情報が多数聞けた。非常に有意義であり、自分が出入りしている研究会さながらの内容だった。
- セキュリティに関する今後の取り組みとともに、人材育成の取り組みの考え方が興味深かった。
- 企業、国、教育機関のそれぞれの視点での考えが分かった点が良かった。