2010年度後期OACIS情報科学講座
「最新ネットワーク技術動向と将来展望」 実施報告書

2010年度後期OACIS情報科学講座を開講しました。本講座は情報科学分野の基礎から最新にわたる知識を与えることを目的としています。前期と後期の2コースで構成されます。今回は後期コースで、「最新ネットワーク技術動向と将来展望」をテーマとして、最新技術に関する知識を深めたいネットワーク技術者の方、技術動向を経営に活かしたい幹部の方などを対象にしました。なお、大阪大学情報科学研究科と企業を結ぶIT連携フォーラムOACIS及び都市活力研究所を主催者、大阪商工会議所を共催者としています。

実施の概要は以下の通りです。

• 講座名）最新ネットワーク技術動向と将来展望
• 主催者）IT連携フォーラムOACIS､都市活力研究所、共催者）大阪商工会議所
• 開講場所）中之島センター（7階講義室2）
• 対象者）ネットワーク技術者向け、幹部向け
• 参加者数）33名
• 講義内容・開講日）
  • 「新世代ネットワーク技術」 （開講日：2010/11/5、講師：大阪大学教授 村田 正幸）
  • 「携帯電話サービスの現状と展望」 （開講日：2010/11/5、講師：大阪大学教授 中野 博隆）
  • 「モバイルネットワーク技術」 （開講日：2010/11/12、講師：大阪大学教授 東野 輝夫）
  • 「次世代ネットワークNGNの現状と展望」 （開講日：2010/11/12、講師：大阪大学教授 村上 孝三）

アンケート結果

多くのご意見ありがとうございました。次回の実施に向けていただいた意見を反映していきたいと思います。評価アンケートは5段階で行い、自由記述意見も収集しました。以下に、主な項目を示します。なお、全て無記名式としました。以下の結果は全講義合計です。

以下は、追加して欲しい講義内容に関する自由記述です。

• ｢生物に学ぶ〜」適用例など、もう少し詳しく紹介して欲しい。(生物の後雑、NWへの制御への適用、自己修復の適用）
• 携帯トレンドは毎年聞きたい
• 分野の最新動向やトレンド（特に海外のメジャー学会）
• 内容より質を重視して欲しい。質が高ければ、どんな内容であれ役に立ちます。質は先生に依存すると思います。
• クラウド系の内容について触れていただけると幸いです。
• 東野先生のお話は現実に即した具体的な問題や技術のご紹介で新鮮だった。
• 多岐にわたる分、時間的な制約から簡単な説明の部分があったように思うが、総じて満足でした。
• 村上先生のお話は社会的な制約に伴う発展阻害要因も要所要所に関連のご指摘があり興味深かった。
• 暗号技術、光交換／ルータ技術
• 中国、韓国のNWの現状
• スマートグリッドの現状
• 40G／100Gネットワーク
• モバイルネットワーク技術については大変興味深く参考になりました。
• 今後、必要とされる技術／開発が必要とされる技術
• 大学での研究内容をもう少し詳しく教えていただきたかった。

以下はご意見（自由記述）です。

• 新世代ネットワークについてもう少し具体的な説明が聞きたかった。
• 中野先生のお話は断片的な知識を、間を埋めつつ補充し下さる、メリハリのある話で、かなり高度なテーマとは思うが分かりやすかった。
• 村田先生が最後に見せてくださった、生物の活用の話をもうっと詳しく聞かせて欲しかった。
• 携帯技術が非常に分かりやすかった。
• ｢次世代NWの実現｣については、もう少し技術の具体的内容の紹介を充実頂きたい、特に、生物に学ぶための要素技術等。
• ｢携帯電話サービス〜」は歴史を含めて、かなり詳しく説明いただき分かりやすかった。
• 一つの講義時間がやや長い。1時間（50分＋10分質疑)ぐらいが適当ではないでしょうか。
• 特に前半の講義は内容的にはもっと簡潔に。
• 机の縦間幅が狭い。
• 京大のシンポジウムと重なったのですが、こちらに参加しました。
• 少し概要的な内容に偏った感じがありましたので、次回は技術の内容を聞きたいと思います。
• 無線技術での現在の実験側に興味を持った、研究室に訪問させて頂ければ、さらに詳しくお話を聞けるかと思うが、本セミナー内でも、もう少し詳しく内容を聞きたかった。
• 技術的な内容を増やして欲しい。
• 1講義が、実際の事例等もあり、非常に興味深かった。
• 大変勉強になりました。

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