技術座談会は、OACISの活動の一つとして、特定のテーマをとりあげ、大阪大学情報科学研究科とOACIS参加企業の連携について自由な議論をする場を提供するものです。これまでに50回を超える技術座談会を開催し、産学連携を生み出すきっかけなどの役割を果たしてきました。過去の参加者の声を反映し、今年度より、1つの技術座談会あたりのトピックを1テーマに絞る一方で、講演時間を長く設定することで、より深くより密な議論ができる実効的な会合を目指しています。
今回、第61回技術座談会では、知能メディアシステム講座(八木研究室)により、「パーソナルデータの利活用が開く未来社会」をテーマとした座談会を開催します。興味をお持ちの方々に足を運んでいただき、情報科学技術におけるホットな技術を通して、情報科学研究科とのつながりを深めていただけることを願っております。
講師
内容
ライフデザインイノベーション研究拠点―QOLのデザイン―
本講演の前半では、八木康史教授が「ライフデザインイノベーション研究拠点―QOLのデザイン―」について紹介します。2018年度よりスタートした文部科学省Society5.0実用化研究拠点支援事業「ライフデザイン・イノベーション研究拠点」では、パーソナルデータに焦点を当て、その高度なデータ統合利活用技術の確立を行い、新たな知的価値の創造を通じた未来社会の創成を目指します。具体的には、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ(QOL))の維持・向上を目指した「ライフスタイル」研究、心と体の健康増進を目指した「ウェルネス」研究、楽しみと学びを実現する「エデュテインメント」研究を推進すると共に、パーソナルデータを利活用するための情報システム、社会システム、マネタイズ基盤の確立、パーソナルデータ利活用に不可欠なAI人材育成を実施します。本講演では、我々が目指すライフデザイン・イノベーションについて、概要を紹介します。
パーソナルデータの利活用のELSI(倫理的法的社会的課題)
また、本講演の後半では、岸本充生教授が「パーソナルデータの利活用のELSI(倫理的法的社会的課題)」について紹介します。パーソナルデータを利活用するにあたって、個人情報保護法などの法規制を遵守することに加えて、倫理的あるいは社会的な課題にも取り組むことが必要不可欠である。特に、パーソナルデータを二次利用する取り組むは世界的もまだ始まったばかりであり、どのようなルールのもとで実施すべきであるかについては手探りの状況である。本講演では、ELSIとは何か、そしてELSI対応の必要性やその方法、ELSI対応に失敗するとどうなるか、といった点を中心に、文部科学省Society 5.0実用化研究拠点支援事業「ライフデザイン・イノベーション研究拠点」での経験の中で見えてきた、ルールやガバナンスのあり方についてお話します。
開催日時
2019年12月3日(火)16:00〜18:00
開催場所
参加方法
報告書をこちらからご覧になれます。
運営
主催
共催
問い合わせ先
座談会内容に関する問い合わせ先
大阪大学 大学院情報科学研究科 コンピュータサイエンス専攻
槇原 靖 (makihara@am.sanken.)
報告書
開催日 | 2019年12月3日(火)16:00〜18:00 |
開催場所 | 大阪大学中之島センター 講義室702 |
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